この記事では、任意整理をしてもWi-Fi契約が可能かどうかについて解説します。
結論から申し上げると、Wi-Fi契約をしているプロバイダ会社(ネットを利用するための接続業者)を任意整理すれば、その契約は凍結(=強制解約)となります。
ただ必ずしも凍結になるわけではなく、任意整理の特性さえ理解していれば凍結を回避し利用し続けることもできます。
この記事を読んでいただければ、
- 任意整理でWi-Fi契約が凍結する仕組み
- どうすればWi-Fi契約の凍結を回避できるのか
- 任意整理で一度凍結したプロバイダ会社と再契約は可能かどうか
といったことが学べます。
それではどうぞ!
任意整理をするとWi-Fi契約はどうなるのか
任意整理は、整理した商品(サービス)が凍結(=強制解約)になる債務手続きなので、滞納しているWi-Fi契約を整理した場合は当然凍結となります。
全ての債務が整理対象となる自己破産や個人再生と違い、自分の意志で整理対象を選択できるというのが任意整理の強みです。
ということは、もし「Wi-Fi契約をどうしても解約したくない」という場合は、Wi-Fi契約をしているプロバイダ会社を整理対象から外すだけで解決するということです。
※債務整理=凍結について詳しく知りたい方は下記の記事で解説してます。
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とはいっても、そんな単純な話ではないのもまた事実です。
- 多額の滞納がある
- 支払いをクレジットカード払いにしている
- プロバイダ会社側からの強制解約
上記に当てはまる場合は任意整理対象から外すだけでは解決しない可能性があります。
多額の滞納がある
任意整理から外す=今後も自力で支払いを続けていくことになるわけですが、延滞・滞納が続いていた場合は遅かれ早かれ利用停止、最悪凍結することにもなります。
後ほど詳しく解説しますが、凍結になった場合でも別のプロバイダ会社と契約すればWi-Fiの利用可能なので、まずは負債を整理することを最優先に考えましょう。
支払いをクレジットカード払いにしている
クレジットカードを任意整理した場合は、そのカードは凍結となりますので複数の支払い先の変更が求められます。
例えば、下記の支払いを設定しているクレジットカードAがあるとします。
≪クレジットカードAの利用枠≫
- Wi-Fiを利用しているプロバイダ会社
- 動画配信サービスの定額料金
- 光熱費
- リボ払い
- キャッシング
このクレジットカードAを任意整理した場合上記全てのサービス(商品)も利用停止となります。
まずはクレジットカード払いに設定している利用先を全て洗い出し、定額料が発生しているサービス(商品)は事前に支払先の変更を行うことが大切です。
Wi-Fiの契約会社によってはクレカ払いしか対応していない場合も
Wi-Fi契約をしているプロバイダ会社によってはクレジットカード払いしか対応していない場合もあります。
もし口座振替に対応している場合はそちらに切り替えて、クレジットカード払いのみのWi-Fi契約(会社)だった場合は口座振替に対応しているプロバイダ会社の新規契約を検討しましょう。
プロバイダ会社側からの強制解約
Wi-Fi契約の延滞・滞納が続いていた場合は、プロバイダ会社側からの強制解約される可能性もあります。
また解約だけならまだしも、それでも支払いが完遂できなかった場合は一括請求、最悪の場合訴訟に発展し財産・給与の差し押さえというリスクも。
Wi-Fi契約も大切ですが、今後の生活に支障をきたすようでは本末転倒ですので、早めの相談を検討するようにしましょう。
任意整理後もWi-Fiの新規契約は可能?
任意整理で現在のWi-Fi契約が凍結(=強制解約)となってしまった、または任意整理後ブラックリスト期間に突入した場合も新規契約できるのかという疑問、、、
Wi-Fiの新規契約はできます。
ですが、下記の条件に該当する場合は注意が必要です。
- 同じプロバイダ会社、系列会社との新規・再契約はできない
- ポケットWi-Fiやルーター機器の分割払い
- 支払い方法がクレジットカード払いのみのプロバイダ会社
同じプロバイダ会社、系列会社との新規(再)契約不可
原則、任意整理し凍結したプロバイダ会社との再契約はできません。
同様の理由で系列会社にも「社内ブラックリスト」として情報共有されるので、系列会社とも新規契約ができないことも覚えておきましょう。
系列会社かどうかを確認する際は「○○(現在利用しているプロバイダ会社) 系列」と検索すると出てきます。それでも分からない場合は、気にせず申し込んでみるのも一つです。
ポケットWi-Fi、ルーター機器の分割払い
任意整理をすると完済後から5~10年ブラックリスト期間となるので、新たな借り入れやローン(分割)を組むことが非常に難しくなります。
そこで注意したいのが、Wi-FiルーターやポケットWi-Fiなどの端末を分割払い前提で契約する場合です。
端末を割払いをするということは、プロバイダ会社側が契約と合わせてローン審査を行うことを意味します。前述した通り、ブラックリスト期間はローン審査が通ることはほぼ100%ないのでWi-Fi契約もできない、ということになります。
支払い方法がクレカ払いのみのプロバイダ会社
クレジットカードが普及した現在は「クレカ払いのみ対応」というプロバイダ会社も増えてきました。その場合は、口座振替が対応しているプロバイダ会社と契約することをオススメします。
詳しくは別記事でも解説してますが、任意整理後のクレジットカードは常にリスク(凍結)と隣り合わせで安心して利用することができません。
そのため、繰り返しにはなりますが「口座振替対応のプロバイダ会社」とWi-Fi契約をしましょう。
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まとめ|任意整理後も賢くWi-Fiライフを送るために
任意整理後もWi-Fi契約は可能かどうかについて解説しました。
まとめますと、
- Wi-Fi契約を任意整理した場合は凍結(=強制解約)する
- Wi-Fi契約を任意整理の対象から外せばそのまま利用できる
- 任意整理後もWi-Fi契約は可能
- 同じプロバイダ会社や系列会社との新規・再契約は不可
- 口座振替が対応しているプロバイダ会社がオススメ
任意整理はあくまで債務(借金)の整理なのでWi-Fi契約に直接的な影響はありません。
だからといって何も理解せず任意整理してしまうと、思わぬところでWi-Fiが利用できなくなる(解約)可能性があるので、賢いWi-Fiライフを送ってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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