この記事では、任意整理で弁護士・司法書士に依頼する際のポイントについて解説します。
借金返済が困難で任意整理すると決意しても、いざ法律(弁護士・司法書士)事務所に依頼するとなると尻込みしてしまうものです。
筆者である私も任意整理を行いましたが、自分に合った法律事務所を探すのが一番時間を消費してたのではないかと思います。
なぜ法律事務所を探すのが大変なのか。。。
それは『法律事務所によっても得意不得意な分野、そして“相性”があるから』です。
私もかれこれ10社以上に相談しましたが、A社では高圧的な対応をされたりB社ではメール相談しても返事が数日後、C社では相談回数に制限があり以降は有料相談 等々、、中々自分に合った法律事務所を見つけることができなかった苦い記憶があります。
この記事を読んでいただければ、
- 自分に合った法律事務所の選び方やポイント
- 任意整理を依頼するにあたって弁護士・司法書士どちらが良いのか
- 個人で手続きした場合のリスク
といったことが学べます。
それではどうぞ!
任意整理はなぜ法律事務所(弁護士・司法書士)に依頼するのか
任意整理は債権者との和解交渉を行い減額を目指す手続きで、裁判所を通す必要がないこともあり“手軽な”債務整理と言われています。
その点、任意整理は債権者との交渉がメインなので、極端な話し債権者が「減額でいいよ~」と言えば減額になってしまうのも手軽だといわれる所以です。
また債務整理(任意整理)は法律事務所を通さず個人で手続きすることも可能です。
が、個人で手続きすることは絶対にオススメしません。
その理由は以下の通りです。
個人での任意整理を絶対オススメしない理由①:より専門的な知識・交渉術が求められるため
任意整理がいくら手軽な債務整理とはいってもそれは自己破産・個人再生と比べて、、という話なだけであって「簡単であること」を表すわけではありません。
専門的な知識や交渉術が必要であることはもちろんのこと、そもそも信用力という面で圧倒的不利な状況であることは自明の理です。
過去何年にも渡って返済続けてきた人(=返済を続けてきた信用力がある)なら交渉の余地があるかもですが、一般的には延滞や滞納を繰り返してしまい自力での返済が困難な人(=信用力がない)が行う手続きなのでまず成功することはないと思ったほうがいいでしょう。
個人での任意整理を絶対オススメしない理由②:受任通知の恩恵を受けられない
任意整理を法律事務所に依頼すると様々な恩恵を受けることができますが、その一つに受任通知(じゅにんつうち)があります。
受任通知は法律事務所が代理人として介入することを各債権者に通知する手続きのことで、これにより督促状や取り立ての一切が停止する効力を持っています。
また交渉が難航しその間も滞納が続くようなことがあれば訴訟のリスクも発生します。
督促状や取り立てに追われながら書類や返済計画案の準備、交渉の段取り&和解交渉 等、、これら全てを一人でこなすのはほぼ不可能に近いです。
逆に法律事務所に依頼すれば、取り立てに追われることなく最低限の書類の準備で減額交渉完了までの業務を一任できるので、正直依頼しない理由ないでしょう。
ここまでの話をまとめますと、
≪個人での任意整理を絶対にオススメしない理由≫
- 専門的な知識や書類の準備、債権者を納得させるだけの交渉力が必要
- 信用力に欠けるので交渉しても門前払いされることが多い
- 費用が抑えられる以外のメリットが存在しない
結論として、任意整理は法律事務所に依頼するのが前提の手続きとも言えます。
任意整理を依頼するなら弁護士・司法書士どっちを選ぶ?
任意整理において弁護士・司法書士どちらも代理人(委任)契約が可能です。
弁護士・司法書士ともに一長一短ありますが、実際に任意整理をした立場から言わせていただきますと弁護士事務所一択となります。
弁護士と司法書士の決定的な違い
司法書士が越えられない壁①1社あたりの債務額が140万円を超える手続き
司法書士は1社あたりの債務額が140万円を超える場合は代理人になることができません。
また過払い金についても同様で、140万円を超える債務の過払い金請求については司法書士では対応できない案件となります。
借り入れ先が複数社あり1社のみ140万円だった場合はどうなるの?
例えばA社50万円、B社150万円、C社70万円だった場合、理屈としてはB社以外は司法書士も任意整理手続きできますが、多くの場合断られるケースがほとんどです。なぜなら代理人となる法律事務所は全ての債務総額や収支バランスをもとに返済計画を作るので、1つでも不安要素があると最適なご提案が困難になるためです。
※過払い金については別記事で詳しく解説しております。

司法書士が越えられない壁②簡易裁判所までしか対応できない
任意整理の交渉が難航したときや既に訴訟に発展した状態から任意整理を行う場合は、裁判所を介しての和解交渉になることもあります。
裁判所には、
- 簡易裁判所
- 地方裁判所
- 高等裁判所
- 最高裁判所
上記4つに段階分けされており、簡易裁判所で控訴となった場合は「地方」→「高等」→「最高」の順で進んでいくことになります。
弁護士は全ての裁判所において裁判代理権が認められていますが、司法書士は簡易裁判所のみなので控訴で地方裁判所に移行した時点で業務に携わることができなくなるのです。
業務範囲の壁についてまとめますと、
- 1社あたりの債務額が140万円を超えると代理人になれない
- 訴訟に発展した場合対応できるのは簡易裁判所まで
たしかに司法書士事務所も任意整理の代理人になれますが、手続き後に何かしらの不安(制限)を抱えなければならないとなると安心して任せることもできません。
その点弁護士は業務範囲の制限がないため、安心して任意整理を任せることができるということから弁護士事務所一択になります。
司法書士事務所は費用が安いっていうのはホント?
業務範囲が制限されている分費用が安いと言われていますが、実は弁護士事務所との差はほとんどありません(依頼する事務所によっては司法書士事務所の方が高くつこととも。。)
数万円を渋って後々追加費用が発生してしまうリスクを考えるなら最初から弁護士事務所に依頼するのが賢明です。
任意整理を法律事務所に依頼する際に押さえるべきポイント
法律事務所は全国に数多く存在しますが、どこに依頼してもいいわけではなく『債務整理(任意整理)の実績豊富な法律事務所』を選ぶようにしましょう。
あともう一つ重要な要素して、法律事務所との『相性』も見極める必要があります。
法律事務所を選ぶポイント①無料の借金減額診断を設置している

借金減額診断ツールとは「自分の借金が債務整理などで減額可能かどうかを簡易診断できるツール」です。
3~4つ程度の簡単な質問に答えるだけで自分に合った減額方法を提案してくれる上、入力した情報は監修先の法律事務所と情報連携されるためスムーズな相談が可能となります。
また借金減額診断ツールは設置するするためのコストもかかることから、大手の法律事務所且つ債務整理の実績が豊富である傾向が強い=債務整理を依頼する判断材料にもなります。
「いきなり法律事務所に相談するのはちょっと。。」という方は、まずは無料の借金減額診断ツールから始めてみることをオススメします。
\無料&匿名で利用できる♪/
※借金減額診断ツールのメリットデメリットについて別記事で詳しく解説しております。
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法律事務所を選ぶポイント②無料相談が充実している
任意整理契約“前”の段階において、法律事務所への無料相談が充実している点も大切な要素です。
例えば、私がお世話になった弁護士法人ユア・エース(旧:天音法人法律事務所)は、
- 24時間365日相談受付している
- 契約前でも回数無制限で相談可能
- 無料とは思えないレベルで親身に相談に乗ってくれる
- しつこい営業はないので自分のタイミングで気軽に相談できる
最初に相談してから実際に契約したのは半年後くらいでしたが、その間も営業の連絡もなく親身に相談に乗っていただけました。
『相談したい時に気軽に相談できる』
最低限この部分を押さえれば任意整理で後悔するということは防げますので参考にしてみてください。
※弁護士法人ユア・エース(旧:天音総合法律事務所)については別記事にて詳しく解説しております。

法律事務所を選ぶポイント③家族にバレない配慮をしてくれるかどうか
任意整理は家族にバレにくい債務整理と言われていますが、油断してたらすぐバレます。
例えば、
- 任意整理に関する書類を郵送でやり取りをしていたら家族に見られた
- 自宅に届いた郵送物に「○○法律事務所」と書かれていた
- 家族といる時間帯に法律事務所から電話がかかってきた
- 自宅に保管していた任意整理の契約書の書面を見られた etc…
自分の不注意が原因でバレるケースもありますが、上記の通り法律事務所側の浅慮が原因でバレるケースも存在します。
債務整理の実績豊富な法律事務所の特徴としては、
- 無料相談が充実している(回数無制限・24時間相談受付など)
- 真剣に話を聞いてくれる
- 過度な営業をかけてこない
- 債務者ファーストで行動してくれる(郵便物の宛名を事務所名でなく個人名で送ってくれたり家族の時間帯には連絡を避けたりなど)
- 全国47都道府県に対応している(全国に事務所があったりWEB完結型に対応しているなど)
- 契約後も定期的な面談を実施してくれる
上記全てに当てはまることが理想ですが、最低でも『債務者に寄り添った対応をしてくれるのかどうか』という部分は押さえるようにしましょう。
まとめ|迷ったら弁護士事務所を検討しよう
実際に任意整理を行った立場から弁護士と司法書士どちらに依頼するべきか、また選ぶ際のポイントについて解説しました。
まとめますと、
- 任意整理は法律事務所に依頼するのが大前提(個人の手続きはオススメしない)
- 任意整理手続きに制限のない弁護士事務所がオススメ
- 債務整理の実績豊富な法律事務所に相談(依頼)すること
弁護士事務所は費用が高いというイメージが根強いですが、実際に司法書士事務所との差はあまりないというのが現状です。費用の面だけを比較して法律事務所を選定するのではなく、「債務整理の実績が豊富かどうか」「債務者ファーストかどうか」が特に大切になります。
これから任意整理を検討している方の法律事務所選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

家族に内緒で借金完済できる“唯一”の方法、それは任意整理(にんいせいり)です。
愛する家族だからこそ言えない借金の悩み、それに畳みかけるかのように迫る返済の期日、山積みの督促状、取り立ての着信履歴の数々。。
現実逃避をしたくなる気持ち、よーく分かります。
なぜなら筆者である私自身がまさにこの状況だったからこそ、です。
私がオススメする弁護士法人ユア・エース(旧:天音総合法律事務所)は、無料・匿名で利用できる借金減額診断ツールがありますので、まずは減額できる可能性があるのかどうかを確認してみましょう。

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