この記事では、任意整理してもクレジットカード更新できるのかについて解説します。
通常、クレジットカードを債務整理した場合、そのカードは強制解約となりますので、利用できなくなるのはもちろんのこと、再契約も非常に困難なものになります。
そこで手続き対象を自由に選択できる任意整理であれば、対象さえ外せば問題なく利用できると思われがちですが、実は対象から外してもクレジットカードが“突然”利用できなくなる(強制解約)可能性があるのです。
この記事をお読みいただければ、
- 任意整理した場合クレジットカードは更新できないのか
- 任意整理でクレジットカードが強制解約になる仕組み
- 任意整理後もクレジットカードを利用する方法はあるのか
といったことが学べます。
それではどうぞ!
任意整理してもクレジットカードは更新できるのか
任意整理後もクレジットカードを利用すること自体は可能です。
『任意整理の対象から外せば問題ない』
と簡単に考え任意整理してしまうと、ある日突然利用できなくなる(=強制解約)可能性があります。
任意整理をすると事故情報として記録される
任意整理の手続きを行うと、信用情報期間に「債務整理中」という事故情報が記録されます。俗にいうブラックリストのことを指しますが、この期間中は新たな借り入れやクレジットカードの作成ができません。
前述の通り、任意整理の際にクレジットカードを整理対象から外すことで“一時的な”利用は可能です。理由は簡単で、例え事故情報が残ったとしても既に契約済みのクレジットカード会社には知る術がないため停止しようもないからです。
言い方を変えれば、クレジットカード会社に事故情報がバレなければ利用し続けることが可能だということになります。
ですが、“あるタイミング”においてはクレジットカード会社に伝わってしまうこと可能性があります。
クレジットカードの更新時期に事故情報がバレる
全てのクレジットカードには有効期限が存在し(○○月/○○年と記載されてる部分)、その期限を迎えると更新の審査が行われ、また新たなカードが発行される仕組みになっています。
そういった背景もあり、仮にクレジットカードを任意整理から外しても、有効期限(更新時期)を迎えたタイミングで信用情報の照会が入り、事故情報があると確認されたら利用停止(強制解約)になることに繋がるわけなのです。
※信用情報について下記にて詳しく解説しております。
-320x180.jpg)
クレジットカード会社によっては独自の判断で審査してることも
また、更新時期が先でもクレジットカード独自の判断で不定期に信用情報の確認が入ることがあります(こういった行為を与信審査やモニタリングと言います)
そうなると、当然その時点で強制解約のリスクが発生しますので、「更新時期がまだ先だから。。」と安心できない点も理解しましょう。
任意整理後もクレジットカードを利用し続ける方法
前述の通り、クレジットカードを任意整理の対象から除外しても、更新のタイミングで強制解約するおそれがあります。
任意整理後でも利用できるクレジットカードは以下の通りです。
- デビットカード
- デポジット型カード
- 家族カード
- ETCパーソナルカード
デビットカード
デビットカードとは、利用と同時に登録口座から引き落としがかかる方式のカードで、クレジット決済としての利用が可能となっております。
基本的に預金口座さえ持っていれば誰でも作成することができ、事故情報が残っていた場合も同様に作成できます。
この違いをまとめますと。
- クレジットカードは後払い方式。手元にお金が無くても商品(サービス)を購入できるが、使い過ぎて滞納が続けば利用停止(強制解約)のおそれがある
- デビットカードは即払い方式。口座残高以上の支払いはできないが、使い過ぎる心配がない上、事故情報があっても作成可能
デビットカードは、「どうしてもクレジット決済の手段がほしい」という方にオススメの1枚です。
デポジット型カード
デポジット型カードとは、予め保証金(デポジット)を預けることで、それを利用限度額として作成できるクレジットカードです。
デポジット型カードはライフカードが有名ですが、最低3万円の保証金から作成できるので、低予算で持てる後払い式クレジットカードとしてもオススメです。
ETCカードの作成も可能
ライフカードはETCカードの作成も可能です。
通常、クレジットカードに紐づけされているETCカードも、任意整理の影響を受けるため、いずれは利用できなくなります。
ただし、ライフカード経由で作成できるETCカードはその影響を受けることがないため、事故情報があっても利用することが可能です。
ライフカードでETCカードを発行できるのは「限度額10万円~」となっており、5万円以下の保証金では作成できない点は注意が必要です。
家族カード
家族カードとは、本会員のクレジットカードをもとに、配偶者や子供のカードを追加作成できる仕組みのことです。
この仕組みを利用すれば、例えば配偶者が本会員のクレジットカードから家族カードを作成してもらうことで、任意整理後も利用することが可能になります。
ただし、任意整理手続き者名義のクレジットカードを、配偶者や子供に家族カードとして渡していた場合、いずれ利用できなくなるおそれがあるので、家族に内緒で任意整理している方は注意が必要です。
※任意整理と家族カードの関係性については、下記にて詳しく解説しております。
-320x180.jpg)
まとめ|任意整理後も賢くクレジットカードを使うためには更新できない前提で考えることが大切
任意整理をしてもクレジットカードは更新できるのかについて解説しました。
まとめますと、
- 任意整理をしてもクレジットカード利用は可能だが更新時凍結するおそれがある
- ブラックリスト解除するまではクレジットカード新規・再発行が非常に困難
- 更新を待たずに突然凍結することもある
- ブラックリストでも作成できるカードを代用する
任意整理をしたからといって、必ず更新時期に解約になるわけではありませんが、「いつ利用停止しても大丈夫」という姿勢で構えることが大切です。
特に家族に内緒で任意整理を進める場合、クレジットカードが突然停止してしまうことでバレた、なんてケースも存在します。
円満な生活を続けるためにも、任意整理前に自分のクレジットカードの整理は必ず行いましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

家族に内緒で借金完済できる“唯一”の方法、それは任意整理(にんいせいり)です。
愛する家族だからこそ言えない借金の悩み、それに畳みかけるかのように迫る返済の期日、山積みの督促状、取り立ての着信履歴の数々。。
現実逃避をしたくなる気持ち、よーく分かります。
なぜなら筆者である私自身がまさにこの状況だったからこそ、です。
私がオススメする弁護士法人ユア・エース(旧:天音総合法律事務所)は、無料・匿名で利用できる借金減額診断ツールがありますので、まずは減額できる可能性があるのかどうかを確認してみましょう。

\3つの質問に答えるだけ/