この記事では、任意整理をした場合家族カードはどうなるのかについて解説します。
任意整理の手続きをすると、整理対象に選んだクレジットカードは凍結（＝強制解約）になります。
それに伴い、そのクレジットカードから派生した家族カードも凍結してしまうのは自明の理とも言えます。
この記事を読んでいただければ、
- 債務整理をした場合家族カードはどうなるのか
- 任意整理で家族カードを凍結回避する方法
- 任意整理でも家族カードの凍結を回避できないケース
- 任意整理後新たに家族カードを作成することは？
といったことが学べます。
それではどうぞ！
任意整理すると家族カードは凍結する
任意整理は自己破産・個人再生に並ぶ債務整理の一つで、共通して「債務整理した場合クレジットカードは凍結（＝強制解約）される」というのが基本原則です。
主契約のクレジットカードが凍結されれば、当然副契約の家族カードも凍結となります。
例えば、
例1）主契約のクレジットカードAをもとに妻の家族カードB、子供の家族カードCを作成していた。主契約のクレジットカードAを任意整理した場合、、
→クレジットカードA、家族カードB・C全てが凍結となる。
先ほどの解説の通り、主契約のクレジットカードを任意整理した場合はそれに連なる家族カード全てが凍結対象です。
もう一つ例をご覧ください。
例2）夫が主契約の家族カードAを利用している。でも、実は家族カードAとは別に夫に内緒で自分名義のクレジットカードBを作っていて、さらにキャッシングを利用し返済が困難な状況になっていた。この状態で任意整理をした場合、、
→自分名義のクレジットカードBは凍結するが、家族カードAは凍結しない
任意整理（債務整理）はあくまで手続きした本人のみが整理対象なので、その手続きが家族に影響することはありません。
ですので、主契約から譲り受けた家族カードであれば任意整理後でも問題なく利用できるということです。
夫（妻）主契約の家族カードでも利用停止になるケース
身内が主契約の家族カードは任意整理しても影響受けないを解説しましたが、例外で1つだけ凍結するケースがあります。
それは、主契約と同じクレジット会社のカード（サービス）を任意整理した場合です。
例えば、
例）妻が主契約のクレジットカードAを持っていて、さらに同じクレジット会社で発行した自分名義のクレジットカードBも所持している。そこで自分名義のクレジットカードBを任意整理した場合、、、
→クレジットカードBと合わせて家族カードAも利用停止になる可能性がある。
この事例は任意整理の家族バレにも繋がりますので、事前に自分が任意整理するクレジットカードが家族カードと同じ会社ではないかの確認はやっておきましょう。
家族カードが凍結すれば家族バレの危険性も、、
任意整理は家族にバレにくい債務整理というのが強みですが、もしあなたが主契約のクレジットカードを任意整理した場合同時に家族カードも凍結するので、それが原因で家族バレする可能性があります。
理屈としては主契約のクレジットカードを任意整理から除外すれば手続き後も利用できるわけですが、クレジット会社は定期的に信用情報の確認（＝途上与信とも言います）をしているので、その過程で任意整理手続き中であることが発覚＝凍結になる可能性があるわけです。
そのため、任意整理からクレジットカードを除外したら解決、にはならないので他の手段を模索する必要があります。
5～10年間はクレジットカードの新規発行ができない
任意整理をするとその情報が信用情報機関に登録され、いわゆるブラックリスト入りとなります。
任意整理の場合のブラックリスト期間は完済後5～10年なので、その期間はクレジットカードの新規発行はできないと思ってください。
デビットカードは利用と同時に登録口座から即時に引き落とされる方式で、その一番のメリットはクレジットカード同等の機能を有し且つブラックリストでも作成できることにあります。
自分のクレジットカードは失い、身内に家族カードをお願いすることもできないという場合はデビットカードを検討してみましょう。
任意整理後の家族カード以外の手段
任意整理後も家族カードを利用し続けるには、自分が任意整理するクレジット会社とは別の会社で発行した家族カードが必要であることを解説しました。
ですが、理想通りいかないのもまた事実です。
そこで、家族カード以外の決済手段についても解説していきます。
任意整理（ブラックリスト入り）後も使える決済手段として、
- デビットカード
- デポジット型カード
といったものが挙げられます。
デビットカード
デビットカードは、支払いと同時に登録口座から引き落とされるカードのことで、様々な場面でクレジットカードと同様の使い方が可能です。
ただデビットカードの注意点として、
- 登録口座の残高以上の支払いは不可
- 分割・リボ払いができない
- キャッシング機能は付いていない
- ETCカードの発行に対応していない
特にETCカードに関しては利用できないことが家族バレに繋がる恐れもあるので、「どうしてもETCカードが必要」という方は、次に解説するデポジット型カードを検討しましょう。
デポジット型カード
デポジット型カードとは、契約時に保証金（デポジット）を預けて、その預金に応じて利用限度額が設定されるカードになります。
契約時に信用情報の照会が必要なクレジットカードとは違い、保証金（デポジット）さえ用意できれば審査なし・ブラックリストでも作成できるのが大きなメリットです。
また、デポジット型カードはETCカード発行にも対応しているので「任意整理後どうしてもクレジットカードが必要」という方にはオススメの一枚となります。
またデポジット型カードを利用する注意点として、
- 無職の人は審査が通りづらい
- 再度借金地獄に陥る可能性がある
- 保証金が少ないとETCカード発行ができない可能性がある
特に任意整理の手続きに伴ってクレジットカードが凍結した方は、また借金地獄に陥る可能性もあるので十分な計画性を持って検討しましょう。
まとめ｜任意整理で家族カードが無事でも利用は控えるべき
任意整理をしたら家族カードはどうなるのかについて解説しました。
まとめますと、
- 主契約のクレジットカードが凍結したら家族カードも凍結する
- 身内名義の家族カードなら任意整理しても影響は受けない（＝利用可能）
- 身内名義の家族カードと任意整理で凍結したカードが同じ会社だった場合は注意
- ブラックリスト入りしても作成できるクレジットカードもある
任意整理で凍結したクレジットカードと連動している家族カードも当然凍結されますが、身内名義のクレジットカードから作られた家族カードなら任意整理後も利用できます。
ですが、「任意整理をした＝お金の管理が正しくできていない」内は家族カードの利用も控えるべき、というのが正しい選択です。
まずは自分の負債と向き合い計画通りに返済すること、このゴールにこそクレジットカードがあるのだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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愛する家族だからこそ言えない借金の悩み、それに畳みかけるかのように迫る返済の期日、山積みの督促状、取り立ての着信履歴の数々。。
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