この記事では、実際に任意整理したからこそ分かる家族へ及ぼす影響について解説します。
任意整理は家族にバレず返済を続けていきやすいことで有名ですが、「バレない=全く影響がない」ということではありません。
直接的ではないにしても間接的な影響は良くも悪くも必ずあります。
この記事を読んでいただければ、
- 任意整理が家族に影響がないと言われている理由
- 任意整理をすると家族にどういった影響があるのか
上記のことが学べます。
それではどうぞ!
巷で任意整理が家族に影響ないと言われている理由
任意整理は、自己破産・個人再生と並ぶ「3大債務整理」の1つに位置づけられますが、その最たるメリットとしては「財産没収を回避できる」ということにあります。
自己破産や個人再生は、高い減額率(80%~100%)を有する代わりに、原則負債・財産全てがの清算の対象となります。(個人再生は、例外として住宅没収を回避できる場合もあります)
住宅や車が没収されるとなると家族への影響は、、、言うまでもないですよね。
さらに、任意整理は複雑な手続きはなく、減額交渉に関しても代理人(弁護士事務所)が仲介に入るので、債務者(お金を借りた人)は「元金を返済していくだけに集中できる」=「精神的にも有利な状況で完済を目指せる」、というのも任意整理の“強み”になります。
家族に請求がいくこともなく任意整理後は取り立ても一切なくなる
任意整理は、あくまで「債権者(お金を貸す人)と債務者(お金を借りた人・名義人)間でのみ行われる手続き(交渉)」なので、その返済義務や請求が家族に及ぶことは一切ありません。
さらに、任意整理後は債権者は債務者に対し督促状や取り立ての一切の請求ができなくなりますので、郵便物や電話に怯える毎日からも解放されます。
ただ注意したいのが、家族の誰かが保証人になっていたケースです。
例えば、
- 車や住宅ローンを組むときに家族に保証人になってもらっていた
- 借金の連帯保証人が家族
(連帯)保証人は、当事者に何らかの理由で返済できなくなった場合の代理人という立場になりますので、任意整理する(=お金を返せないと認める行為)となれば当然保証人にも連絡や返済義務が課せられる形となります。
信用情報に傷が付くのはあくまで債務者本人のみ
任意整理に限らずですが、債務整理を行うと信用情報に傷が付く、、いわゆる“ブラックリスト”に登録されることになります。
ブラックリストに登録されると完済後から5~10年間ローン審査が厳しくなりますが、“一生”ではないのでその点は甘んじて受けましょう。
また、ブラックリストに登録されても既にローンを組んでいる商品には影響がありませんのでご安心ください。
実際に任意整理を利用し家族への影響を感じたこと
任意整理を利用したことで、“良くも悪くも”家族への影響がありました。
実際の声としてシェアしますので、今後のご参考になれば幸いです。
悪い影響:事故情報が残るので家族の行動に制限がかかる
大黒柱である人の信用情報が傷つく(ブラックリストに登録される)となると、やはり制限は大きいものです。
特に注意すべきと感じた場面としまして、
注意すべき場面)
- お使いのスマホの乗り換え時期
- 車のお乗り換え
- パソコンや家電といった高額商品のローン(分割)購入
おおよそ“分割払い”に分類される商品(サービス)は審査が厳しくなるので、上記の場面に遭遇する際は細心の注意が必要です。
家族に内緒であることが前提であれば、
解決案)
- ローンではなく現金一括での購入を検討する
- そういった状況になることを避ける
- できるだけ早く完済に努める(その分ブラックリスト期間が短くなる)
任意整理を行う以上、信用情報に傷が残ることは避けられないので、まずは少しでも早く返済することが何よりも大切になってきます。
良い影響:ポジティブになるので家族との向き合い方が変わる
誰にも相談できず、一番身近な家族にも隠し続けなければならない罪悪感で、常にネガティブで非生産的な生活が続いてしまう、、これを読んでいるあなたにも思うところはあるのではないでしょうか。
この状態が続くと、
- 返済しようという気力が湧かずダメだと分かっていても滞納してしまう
- 自分が一番悪いはずなのに家族や友人、同僚にあたってしまう
- 将来設計の見通しが立たず目の前のことにも集中できない
- 嫌なことから逃げたくて楽な方へと現実逃避をしてしまう
- 注意力散漫でミスの連続、ケガなどに発展してしまう
上記のように、ネガティブな感情の厄介なところは、自分だけでなく周りも巻き込んでしまう(=悪影響を与えてしまう)ところにあります。
任意整理を利用することで、借金が減額(利息のカット)になるだけでなく、
- 取り立ての電話や督促状(郵便物)が来なくなる
- 将来利息がカットされ元金の返済に集中できる
- 代理人(弁護士事務所)が相談に乗ってくれる
- 相乗効果で「完済を目指そう」と前向きな気持ちにしてくれる(←これ大事)
こういった精神的な部分のメリットが、より完済の方向へと導いてくれます。
お金の減額も大切ですが、地獄のどん底にいる債務者を救う力というのが任意整理の“本質”なのだと知っていただければ幸いです。
まとめ|自分の行動が良くも悪くも家族に影響する
任意整理は家族に影響を及ぼすのか、について解説しました。
まとめますと、
- 任意整理は良くも悪くも家族に影響を及ぼす
- お金の減額以上に精神的なメリットが数多く存在する
- 自分のポジティブな行動が家族への良い影響に繋がる
私自身、任意整理前は「現状を変えたい」と思いながらも行動に移せず、そのやるせなさ・上手くいかない自分への苛立ちから家族にあたってしまうことも数多くありました。
その罪悪感でさらに自分を追い込み、毎月やってくる返済の上乗せで滞納が続き、、、
この“負の連鎖を断ち切るための武器”が、私にとっては任意整理でした。
同じ境遇を抱えている皆様、特に家庭を持っているサラリーマンの方々、まずは自分を変える第一歩を踏み出しましょう。それが、家族を幸せにする第一歩でもあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

家族に内緒で借金完済できる“唯一”の方法、それは任意整理(にんいせいり)です。
愛する家族だからこそ言えない借金の悩み、それに畳みかけるかのように迫る返済の期日、山積みの督促状、取り立ての着信履歴の数々。。
現実逃避をしたくなる気持ち、よーく分かります。
なぜなら筆者である私自身がまさにこの状況だったからこそ、です。
私がオススメする弁護士法人ユア・エース(旧:天音総合法律事務所)は、無料・匿名で利用できる借金減額診断ツールがありますので、まずは減額できる可能性があるのかどうかを確認してみましょう。

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