この記事では、任意整理していることが妻にバレかけたケースについて解説します。
当サイトは「家族に内緒で任意整理」がコンセプトとなっており、筆者である私も家族にバレることなく任意整理で完済することができたわけですが、全てが順風満帆だったわけではなく「あ、これバレたわ。。」と覚悟した時も数回ありました。
(私はどちらかと言えば慎重なタイプなので任意整理についてバレそうなケースは出来うる限り調査した上で臨んだつもりだったのですが。。)
百聞は一見如かずとはよく言ったもので、やはり実際にやっていないと分からない部分もありますので、今回は『知っていれば防げたケース』を重点的に解説していこうと思います。
この記事を読んでいただければ、
- なぜ任意整理は家族にバレにくい手続きと言われているのか
- 実体験から学んだ知らないと家族バレに直結するケース
- 任意整理で家族バレを防ぐための対策術
といったことが学べます。
それではどうぞ!
任意整理が家族にバレにくい理由
任意整理は自己破産・個人再生に並ぶ債務整理の一つですが、唯一「家族にバレにくい手続き」という側面を持ちます。
債務整理が家族バレに直結する理由として「必要書類」と「財産没収(差し押さえ)の有無」の2点が挙げられます。
会社から書類取寄せ | 財産没収(差し押さえ) | |
自己破産 | 有り | 有り |
個人再生 | 有り | 有り |
任意整理 | 無し | 無し |
自己破産・個人再生は、会社から「退職金見込額証明書」という書類を取り寄せる必要があり、さらには住宅や車といった財産に分類されるものが没収されるリスクを伴うため、どうしても家族バレしてしまいます。
その点任意整理は、書類は身分証明書と給与明細(収入状況を証明できる書類)のみ、裁判所の認可が必要ない(=財産没収がない)ことから家族バレにしくいとされるわけなのです。
収入・支出額、返済状況などはある程度まとめておくとベター
任意整理を行うにあたって現在の収入額や支出額、何社借り入れして毎月いくら返済しているのかといった情報が必要になります。最終的には担当する法律事務所が詳しく調査するのですが、相談する前に情報を整理しておくと手続きがスムーズに進められますので、わかる範囲でまとめておくことをオススメします。
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【実録】任意整理が家族バレしかけたケース2選
それでは実際に任意整理を行い、自分なりに注意していたにも関わらず家族バレしかけたケースについて解説します。
任意整理~完済までの5年間で家族バレしかけたケースは以下の通りです。
- 子供の習い事
- 返済金の工面
子供の習い事
教育方針から基本的には何かしらの習い事をさせてきたのですが、その中でもルネサンスのジュニアテニス教室入会で事件は起きました。
これまでの習い事は月謝袋に現金を入れて毎月先生に渡すスタイルだったのですが、ルネサンスはクレジットカード一体型のルネサンスカード作成が入会条件になっていたのです。
任意整理中でブラックリスト入りしている私では当然ルネサンスカードの審査に通るわけがなく、しかも妻・子供連れてルネサンスに来店している状況だったので逃げる(=入会しない)選択肢もありませんでした。
テニス体験会で「絶対入る!」とやる気満々の子供、ローン審査が通らないことなんて微塵も思ってない妻、、、人生ワースト3に入るくらい私の心臓はバクバクだったのを鮮明に覚えています。
で、結局頭の回らない状況でふり絞った言葉が「持ち帰って検討します」の一言。。
「何で今入会しないの?」と目で訴えかけてくる妻の視線を無視して、その場を離れることに成功?しました。
この時は運が味方してくれた
家路に向かうまでの道のりで当然妻から「何で今決めなかったの?子供もやる気じゃん。」と詰められ、その間もどう言い訳しようか必死に考えました。
あからさま嘘をつけばいずれボロが出る、、かといって馬鹿正直に任意整理していることを伝えるわけにはいかない。。
そこで出した結論が『信用情報に傷があることを“やんわり”告白する方法』でした。
少し不審には思っていたものの渋々納得はしてくれたのですが、ここからが本題で「じゃあ入会するにはどうするの?」という部分に関しては妻名義で審査する、という博打に出ることにしました。
前述の通り、妻は10年間専業主婦でなおかつスーパーホワイト(=過去審査したことが一度もないので逆に通りづらい状況)なので、普通に考えれば通る見込みはゼロに近いです。
「それでも私が審査するよりは。。」と一縷の望みを賭けて申請してみたところ、、、まさかの通ってしまうという大逆転劇が起き、無事入会することができました。
これに関しては本当に運が良かったというしかない出来事でした。。
新たに入会する時は事前にHPを確認しておくことが重要
子供がいる家庭なら習い事の一つや二つ検討している人も多いかと思います。
自分の行動で防げる範囲なら何とかなりますが、今回のケースのような家族が絡んでいる場合だと神頼みになってしまい家族バレのリスク大です。
習い事を検討する際には『入会(支払い)方法の確認は絶対!』を合言葉に事前確認は徹底しましょう。
※ルネサンスのような大手企業はクレジットカード作成を条件しているところが多いので特に注意してくださいね。
信用情報における“(スーパー)ホワイト”とは?
金融業界でよく使われる俗語で、ブラック(=金融事故)と比較されることが多いです。
- ブラック・・・信用情報に傷が付いてること。ブラック期間はローン・借り入れ審査で門前払いされることが大半
- ホワイト・・・ブラック期間が明けて信用情報がまっ白(ホワイト)な状態。この期間も信用情報が白い=債務整理とかしたんじゃないか?と疑われることが多いので審査に通りづらいとされる。
- スーパーホワイト・・・過去一度もローン審査や借り入れをしたことがない(=信用情報が真っ白)状態。審査難易度に関してはホワイトと同様です。
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返済金の捻出方法
任意整理は厳密に言うと「減額」ではなく「将来利息のカット」を目的としている手続きなので、毎月の返済額は任意整理前をさほど変わらないケースが多いです。
一つ例を見てみましょう。
例)元金100万円、年率18%、完済目標が5年後の場合の利息
利息=元金×年率×借り入れ日数÷365なので、
1,000,000×0.18×1825÷365=900,000(円)
→任意整理をすれば90万円の利息カットが見込まれ100万円の返済だけに集中できるということ
また、任意整理は3~5年での完済が条件になることが多いので、
1,000,000÷36~60=27,800~16,700(円/月)
→任意整理後は毎月約17,000~28,000円の返済を続けていくことになる
ということは、例のように100万円の借り入れを任意整理する際には最低でも毎月2万円の返済金を用意しないといけないわけです。
ちなみに私は約200万円の任意整理だったので単純計算で毎月約4万円+αの捻出が必要で、さらに収入は妻が管理している状況下でもあったので、本業とは別の収入源を確保する必要があったのです。
副業をどう納得させるかが最大の壁
結論から言うと、アルバイトとWEBライター業を副収入の柱として返済金に充てました。
では副業を妻にどう納得させたかという部分ですが、これは普段の行いによる信頼関係が構築できていたという部分が大きかったと思います。
※私はこの信頼関係における度合いの変化を「信頼残高」と呼んでいます。
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少し罪悪感はありましたが「貯蓄のために副業したい」と提案し、「本業を蔑ろにしないことが条件なら、、」と了解を得ることができました。
もちろん家庭状況によって答えは違ってきますが、
- 普段から家事・育児を率先して行う
- 毎年の行事ごとや記念日のお祝いを忘れない
- 毎日感謝の言葉と妻のリスペクトを忘れない
この辺が出来ていれば信頼残高も貯まってるはずですので副業の了解を得やすくなるかと思います。
継続的に収入が見込める柱を立てること
あともう一つ伝えるべきこととして、任意整理後は延滞・滞納が許されません。
正確には、任意整理後2ヶ月連続で滞納をしてしまうと委任(代理人)契約が解約になるリスクが発生します。
せっかく利息カットできても解約になってしまっては元の子もありませんので、確実な定期収入が見込めるアルバイトをオススメします。
「どうしてもアルバイトは難しい。。」という方は、クラウドワークスやランサーズといったアウトソーシング系から探してみたり私と同じようにライター系の在宅ワーカーを目標としてみてはいかがでしょうか?
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まとめ|慎重さも大切だが行動力が何より大事
任意整理中に危うく家族バレしかけたケースについて解説しました。
まとめますと、
- 家族バレは知っていれば防げることが大半
- 子供に習い事させるときは要注意(特に大手企業が経営するクラブ)
- 任意整理に充てる返済金の捻出方法を模索する
絶対バレたくないからと任意整理について色々調べる慎重さも大切ですが、その間も利息は着実に溜まっていることを忘れてはいけません。
当サイトをご覧いただければ最短で家族にバレず任意整理する段取りが整いますので、検討している方はぜひご一読ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。