この記事では、借り入れ(借金)時に付帯される「利息(りそく)」について解説します。
最後まで読んでいただければ、知識0でも利息(利子)について理解が深まるだけではなく、仮にあなたが借り入れをしている場合完済までの利息(利子)がどれくらい発生するのかを把握することができます。
それではどうぞ!
利息とは?
利息(りそく)とは、お金を貸し借りする際に発生する対価(金額)のことを指します。
1つ例を挙げますと、
例)AさんがBさんから10万円借りる一幕、、
Aさんは無事10万円を借りることができましたが、Bさんに1年後までに11万円で返すことになりました。
上記の例でいうと、差額の1万円が利息となるわけです。
利息と利子は同じ?
結論から言うと、利息と利子(りし)は同じ意味合いになります。
利息と金利の関係性
利息は「お金を貸し借りの際に発生する対価」と説明しましたが、金利は借りた金額に対する利息の割合(%)になります。
※計算式にすると「利息(金額)」÷「借りた金額」です。
先ほどの例で表すと、AさんがBさんより「10万円」借りて1年後「11万円」で返した場合、
1万円(利息)÷10万円(借りた金額)=10%(金利)
上記の場合の金利は10%であると言えます。
金利と利息制限法の関係性
利息制限法で定める上限金利は下記になります。
借りたお金(元金) | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年率20%まで |
10万以上100万円未満 | 年率18%まで |
100万円以上 | 年率15%まで |
表からも見て取れるように「少額の借り入れは金利が高く、高額の借り入れは金利が低くなる」という仕組みになっています。
この法律により債権者(お金を貸す人・会社)は上限金利をしっかり明記(順守)する必要がありますので、債務者(お金を借りた人)が一方的に損するということはなくなりました。
利息の計算方法
利息の計算方法は下記の公式となります。
利息=元金×利率÷365(366)日×借入日数
※うるう年は366日で計算
例を挙げてみます。
例1)年率20%の金融会社Bより9万円借りて2年経過した場合の利息は?
90,000(元金)×0.2(年率)÷365×730(日数)=36,000(利息)
→2年後には126,000円での返済が必要になる!
例2)年率15%の金融会社Aより200万円借りて1年経過した場合の利息は?
2,000,000(元金)×0.15(年率)÷365×365(日数)=300,000(利息)
→1年後には2,300,000円での返済が必要になる!
※例1・2共に毎月の最低返済額は考慮しないものとします。
金利の設定幅は債権者によっても多少の違いはありますが、おおよそ上限金利で設定していることが多いです。
「利息なんてたかが知れてるだろう」と安易な気持ちで滞納が続くと、1年後2年後には返済不可能なほどの高額になりますので、
- 借り入れの前に大まかな返済プランを立てておく
- 借りたらできるだけ早く返済する
最低でもこの2点は“必ず”守るようにしましょう。
利息と借金地獄(多重債務)のメカニズム
まずは債務者Aの経験談をご覧ください。
~借金地獄に陥ったサラリーマンAさんのある一幕~
妻と子供3人家族で裕福ではないものの普通に生活するには困らない稼ぎはあった。愛する家族に恵まれ幸せな家庭を築いていたが、そんなAさんには“1つだけ”悩みがあった。それは「お小遣いが少ない」こと。毎月のお小遣いでは日々の昼食代やタバコに消えるので欲しいものを買う分に回す余裕がない。お小遣いアップを打診しようにも毎月の支出を把握してる分頼めるわけもなく。。そんな時、前から狙っていた高額商品が残り僅かであることを知る。あと5万円あれば、、、「それくらいなら後で何とか返せるか」と安易な気持ちで金融業者からお金を借りてしまった。翌月、最初の返済日がきたものの生憎手持ちがなく「来月タバコを我慢して返せばいいか」と先延ばししてしまった。さらに翌月、会社で上手くいかないことが続いためタバコが我慢できず返済に回すだけの余裕がなかった。「流石に2ヶ月分の滞納はマズい」と思い、その場しのぎで別の金融業者から借りて返済に回した。さらに翌月、2社分の返済が必要だが金銭的に回せるのは1社分で、結局残り1社分を滞納してしまうことに。。さらにまた翌月も別の金融業者からお金を借りて、またまた翌月も。。
最終的に返せない借金が膨れ上がり多重債務に陥ってしまった、とさ。
返済のために新たな借り入れを重ねること、これを「多重債務(たじゅうさいむ)」といいます。
多重債務者に共通することとして、
「少額だし返せるだろう」「利息といっても大したことないだろう」「まぁ何とかなるだろう」。。。
上記のように“安易な気持ちで借りてしまう”人が多い傾向にあります。
誰にでも「あと○○円あれば、、」という状況はあり得る話ですし、借り入れが悪だというつもりも全くありません。
ただお借り入れの“前”に「毎月どれくらいの返済で○日後にはどれくらいの利息になるんだろう」というおおよその返済シミュレーションを立てるようにしましょう。
それが出来ていればサラリーマンAさんも多重債務に陥ることが無かったかもしれませんね。
まとめ|ご利用は計画的に
利息と借金地獄(多重債務)のメカニズムについて解説しました。
まとめますと、
- お金の貸し借りには利息が発生する
- 利息と利子の意味は同じ
- 利息制限法によって借り入れ金額に応じた上限金利が設けられている
- 返済のために新たな借り入れを重ねることを多重債務(借金地獄)という
- 借り入れ前には返済のシミュレーションを立てることが重要
借り入れと利息は切っても切れない関係にあり、安易な気持ちで借りると利息に苦しめられ取り返しのつかない状況に陥る危険性があります。
『利息と上手に付き合い計画的に返済する』
借り入れの際はこのマインドを忘れず利用しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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愛する家族だからこそ言えない借金の悩み、それに畳みかけるかのように迫る返済の期日、山積みの督促状、取り立ての着信履歴の数々。。
現実逃避をしたくなる気持ち、よーく分かります。
なぜなら筆者である私自身がまさにこの状況だったからこそ、です。
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