「男は仕事。妻は家事」
今や時代遅れのワードと化した昨今、夫にも妻と同レベルの家事スキルが求められる時代に突入しました。
そこで世の旦那さんに質問ですが、
家事をしているはずなのに何故か怒られるという奇妙な経験はありませんか?
まさに私自身がそうだったのですが、家事をやった後自信満々にドヤ顔でいると高確率で怒られるか「はぁぁぁぁぁぁ、、、」とタメ息をつかれる始末。。
しかも当時の私は「何で家事手伝ってるのに不満言われなきゃならんの?」とボヤいてばかりで、妻に「だったら別にやらなくていいよ、、」とさらに追い打ちをかけられ、それにカチンときて「何でそんな言い方されなきゃあかんの?ありがとうって言うだけでいいんでない?」と逆ギレし、「ありがとうって言われたいからやってんの?」とまさに負の連鎖。。。
本来喜ばれるべき行為であるはずなのに怒られる。
どうしてそんな奇妙なことが起きるのか不思議でなりませんでした。
そんなことを10年繰り返していくうちに、家事には「喜ばれる家事」と「怒られる家事」の2種類存在することに気が付きました。
この記事を読んでいただければ、
- 喜ばれる家事を怒られる家事の“僅かな”差
- これからの時代に求められる「夫×家事」の在り方
上記について学ぶことができます。
それではどうぞ!
妻に喜ばれる家事の鉄則は後片付けができること
ある登山家が「冒険とは、生きて帰ることなのである。」という格言を残したのですが、家事においてもまさにこの精神が大切になってきます。
『作業をして片付けるまでが家事である。』
作業はするけど片付けはしない、、それはもう家事ではなくただ「邪魔」してるだけ。。
多くの旦那さんが家事をしても怒られる1番の原因が「後片付けができない」に集約されているのです。
パターン①:ゴミ捨て
「ゴミ捨ては出勤前に毎回やってるから大丈夫」そんな声が聞こえてきそうですが、ゴミを捨ててハイ終わり、そのように考えてはいませんか?
実はゴミ捨てというのは奥が深く、
- 家中のゴミ箱を集める(必要に応じて、掃除機をかけて集まったゴミも一緒にまとめる)
- ゴミを分別する
- ゴミ袋を縛る(縛る前にもうゴミが出てこないか最終確認)
- ゴミ箱に新しいゴミ袋を取り付ける(必要に応じて各ゴミ箱にも取り付ける)
- ゴミ箱を各部屋に戻す(汚れていたらゴミ箱掃除)
- 集積所にゴミ捨て
ゴミ捨て1つ取ってもこれだけの工程が存在します。
もう一度お聞きしますが、一連の工程全て含めてごみ捨てをしていると断言できますか?
ゴミ捨て“だけ”をしてやった気になっていませんか?
パターン②:食器洗い編
一般的に周知されている食器洗いの工程は、
- 食器を洗う
- 水(またはお湯)で洗い流す
- 食器を拭く(または水切りラックに立てかける)
この3工程が食器洗いだと思っていました。
ですが、やはりここにも致命的な”落とし穴”が存在し、同じお考えの方がいらっしゃいましたらほぼ100%妻に怒られます。
正しくは、
- 食器を洗う(汚れが残ってないこと大前提)
- 水(またはお湯)で洗い流す
- 食器を拭く(または水切りラックに立てかける)
- シンクや排水溝のゴミをまとめる&捨てる
- (シンク周りが水浸しの場合)水気をしっかり取る
上記2工程(片付け)が追加されます。
家事は「作業×片付け」、いわゆる”掛け算”です。
いくら作業が完璧(100点)だっとしても、片付けが出来ていなければ(0点)怒られるのは当然です。
夫の「何でやったのに怒られなきゃいけないの?」という疑問と、妻の「こんなんだったらやらなくてもいいよ。。」という”温度差”の原因は、この掛け算の仕組みを理解してないから生まれるのだということを覚えておきましょう。
パターン③:洗濯干し編
先の2パターンを踏まえて工程を考えてみますと、
- しわをしっかりと伸ばす
- 洗濯物を干す(外干しの場合は予め天気予報を確認し、雨や湿気の2次被害に注意する)
- 洗濯物の間隔を空けて空気の通り道を作る
- (乾いた後)乱雑に取り込まず(余計なしわを作らない)、外干しの場合は虫が付いていないかも確認する
- 家庭ルールに沿った洗濯物畳み(ハンガー掛けなのかタンスにしまうのか等)
大まかにはこのような流れになるかと思います。
大切なことなのでもう一度言いますが、”ただ”洗濯物を干すだけの作業なら、4歳の子供でもできます。
そこから妻に感謝される”家事”に昇華できるかどうかは「後片付け」に懸かってるといっても過言ではありませんので、まずは片付けに意識してやってみてください。
たったそれだけでも妻の反応がガラリと変わりますよ。
妻に喜ばれる家事の方程式は「作業×片付け±感情」
家事は、作業と片付けの掛け算だということを解説してきました。
これだけでも以前の作業マンからは断然レベルアップしているのですが、それでもまだベース(地盤)が固まっただけに過ぎません。
妻に”喜ばれる”家事となると、どうしても外せない要素として「感情」が深く関わってきます。
これはどういうことかというと、
例えば家事レベルが同じくらいのAさんとBさんがいて、
- Aさん・・・すごく嫌そうな態度で家事をこなす
- Bさん・・・楽しそうに家事をこなす
という性格の違いがあったとします。
もしあなたが妻の立場なら、AさんとBさんどちらに家事をしてほしいでしょうか?
、、、聞くまでもなくBさんだと思いますが、このように感情の違いで結果はまるで違ってくるということです。
失敗談から学んだ感情の大切さ
子供ができ育児が始まって間もない頃、、
当時の私は家事育児にしっかりと協力する良いパパであると自負していた。
子どもの沐浴やおむつ替え、洗濯物や部屋の掃除、食器洗い、料理、、、それこそ妻が大変な時は率先して参画するようにしていたので、心のどこかに”驕り”みたいなものがあったのだと思う。
最初の頃は妻も「色々やってくれてすごく助かってる」と喜んでくれてたこともあり、「あぁ、俺のやってることは間違ってないんだ」と思っていたが、、
日が経つにつれて、妻の機嫌が徐々に悪くなり、
ある日を境に「そんなに嫌ならもう家事も育児もしなくていいよ。見てるこっちが疲れる。。。」と言われるように。。
家事育児を完璧にこなすパパが出来てると自負していたので、妻のこの一言にショックを受けたことを鮮明に覚えています。
一見すれば家事育児に協力的な良き夫ですが、当時を振り返ると、
- 会社疲れもあり「はぁ、しんどい。。」とため息つくのが日課になっていた
- 1つ1つの家事(という名の作業)が荒く、結局妻が尻拭いをしていた
- 「家事育児を手伝ってる俺!」に酔ってる自分がいた
- ミスを指摘されるとあからさまに不機嫌になっていた
これでは当然ながら完璧には程遠いと言えます。
この出来事があってからは、「どうやったら妻が楽になるだろうか」と考えながら丁寧に家事をするように心がけました。
そうすると、いつの間にか家事が楽しくなっている自分がいることに気付き、この頃から妻に「いつもありがとね。本当に助かってる」と喜んでもらえるようになっていました。
私の失敗談からも分かるように、感情の違いで過程や結果は大きく変化してきます。
妻に喜ばれる家事を”継続的に”目指すには、
- 気分がネガティブ(疲れている)のときは家事をしない
- しかめっ面で家事をしない(表情は柔らかく)
- どうすれば喜んでもらえるかを考えながら家事をする
- ありがとうを求めない(無償の愛精神で)
こういったポジティブ精神が非常に大切になります。
これができるだけで、例え家事のレベルが多少劣っていても誠意が伝わり喜んで(感謝)もらえるようになりますので、
『家事はポジティブに。ネガティブな時はやらないが吉』
を合言葉に今後取り込んでみてください。
まとめ|妻の感謝を引き出すのはあなたのやる気次第
妻に喜ばれる(感謝される)家事と怒られる家事の違いについて解説しました。
まとめますと、
- 喜ばれる家事の鉄則は後片付けができること
- 家事を嫌々するよりポジティブにやることで同じ結果でも評価はプラスになる
- 相手の立場にたって「どうすれば喜んでもらえるか」を意識する
家事は、あなたの感情を移す鏡みたいなものです。
ポジティブな家事は周りもポジティブにさせますし、逆にネガティブな家事は周りをネガティブにさせます。
感謝されようと“打算的な”家事をやってはいけません。
相手のことを“想って”家事をすれば、喜ばれる家事は自然と身に付けます。
最後までお読みいただきありがとうございました。